この書籍は、投資ブログ「新興国への投資」(https://invstem.com)内の記事について、記載済の内容を基に、事後的なコメントを入れるなど加筆修正したもので再編成したものです。短めになるべく数十分で読み切れる分量にしています。「新興国への投資」ブログにおいては、主に新興国の動向を扱っているわけですが、本書の様に個別テーマに沿った事例も時々取り上げます。今回はブログで執筆してきた中で中国の景気対策や経済政策を中心に編集しなおしました。なるべく報道された内容を細かく拾い上げられるようにしていますが、全てを網羅はし切れていない事をあらかじめ留意時点として挙げされて頂きます。中国はもはや世界経済にとって無視できない大国であり、その経済に依存している他の国は日本を含めて多くあります。このため、中国の景気がどうなっているか、仮に悪い場合はどういった対策が採られるのか、大きな注目の的となっています。この経済政策の大まかな流れを時系列で追っていく事が本書の目的です。長期間問題が解決しないと、いつの間にか視野が近視眼的になり目先の予想に終始してしまう所もありますが、一旦過去の経緯を洗いなおして問題の本質や過去の対応を事実を基に確認する事は時としてとても大切です。この本はこうした事の一助となるように編集したものです。この本では、ブログの内容を基に、各記事を横断して日時が古いものから順に来るように再編成し、また一部事後的なコメントを付加する形で再編集いたしました。従いまして、本書の内容は報道された事実を時系列で記載したものが中心となっており、各イベントや事実に関する詳細な分析や評価をしているわけではありません。また、あえて細かい内容も記載する様にしています。後から見れば何ら意味のないイベントやニュースだった、という事が多いのですが、あえてそういったものも載せる事で、より当時の雰囲気や状況が分かるのではないか、との考えからです。以上の様に、この本は直接投資判断をアドバイスしたり、教示したりするといった類のものではなく、あくまで過去に起きた事象について再度整理しなおし、一定程度理解・認識しておくためのツール、というコンセプトで作成しております。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~2020年以降はコロナウイルス問題によって、非常事態下での経済政策が採られ続けています。こうした非常事態にあってはなかなか落ち着いて長い目で物事を見たり判断する事が難しい所があります。こういう状況だからこそ毎日触れている投資・運用関連のニュースも一度時系列で見直してみると、色々な気付きや今後の運用方針に関する気付きが得られる場合もあります。これを機にお見知りおきいただけますと幸いです。