<内容紹介> 経営者は「意思決定業者」と言われる程、大きなことから小さなことまで、日々判断が求められます。経営者の一つの判断が、会社の行く末を大きく左右することもあるだけに、判断に迷うことも少なくありません。これは、規模の大小を問いません。 又、経営者は忙しい日々を送っています。そんな中、十分な検証をせず、判断を下すことも少なくありません。そんな時、巷で言われていることを、つい鵜呑みにしてしまうこともあります。 例えば「選択と集中」。競争の激しい業界で生き残っていくには不可欠だ、などと言われます。多くのビジネス書などでも、その重要性が強調されています。それを浴びるように見聞きしていると、つい「やっぱ、そうだよな」と思ってしまうのです。 そこで「これから我が社に必要なのは、選択と集中だ!」などと高らかに宣言しては、経営の効率化に奔走する。そして利益率の低い事業は「無駄だ」と言って、どんどん斬り捨ててしまう。 勿論、それがうまく行くこともあるでしょうが、経営は一つの戦略が奏功する程、単純ではありません。「選択と集中」にもデメリットがあり、それが機能しないこともあるはずです。 現に「選択と集中」をしなかったからこそ、今、経営を安定させている企業やお店も少なくありません。「選択と集中」はあくまでも数ある経営戦略の中の一つに過ぎず、「選択と集中」をしない方がいいという面も多々あるのです。 本書では、正しい経営判断を手助けするため、敢えて「選択と集中」のデメリットとその理由を挙げると共に、筆者の経験を交えながら、どういった戦略を採るべきかの提案を行います。<読者対象>①事業を多角化すべきか絞るべきかで迷っている会社経営者の方②「選択と集中」をしたが業績が良くなったという実感がない方③「選択と集中」が正しいのか否かを考えたいビジネスパーソン④経営を安定させる方法を模索している中小零細企業経営者の方⑤事業に幅を持たせて会社やお店の可能性を広げたい経営者の方<本書特徴>①会社経営の経験を持つ筆者が、理論と実践の両面から説いた書②ビジネス界で広く信仰される「選択と集中」に一石を投じる書③1項1分前後で読める量なので、多忙な経営者や起業家に最適④電子書籍なので持ち運びに便利で、空いた時間に気軽に読める⑤Kindle Unlimitedに登録すれば、本書全100項を無料で読める<著者紹介>けんたっきぃ:http://ken.main.jpKBF代表。著述家。1973年大阪出身。ロンドン大学教育大学院(TESOL〔英語教授法修士〕)卒。英語圏在住7年(米4年、豪2年、英1年)。英検1級、TOEIC990点(満点)。現在、台北と大阪を拠点に、教育、ビジネス、健康など幅広いテーマで執筆活動中。〔各分野における実績〕<教育>自身の教室に加え、企業、官公庁、大学、専門学校等でも英語・英会話講師として教鞭を取り、13年間で2万時間を超える授業を担当。英会話からビジネス英語、英検、TOEIC対策等、幅広く英語指導に携わる。<ビジネス>大手英会話スクールで1年間講師として勤務後、独立。東京、千葉で12年間、英会話・中国語スクールや大人のための英語塾、少人数制ヨガスタジオを経営(2013年英国留学のため黒字廃業)。創業以来無借金経営を貫き、自己資金だけで最大5校を展開。<健康>アメリカカレッジ時代に栄養学を学び、玄米に関するリサーチペーパーを執筆。又、栄養学の知識を活かし、10キロの減量に成功。後にオーストラリアに渡り競馬騎手に転身。騎手時代の体重管理が厳しい中、健康を害さず、体重48キロ、体脂肪率5%の維持に成功。<目次>1章 「選択と集中」の是非を問う1 「強みを活かす」とは?2 常識を疑え3 「選択と集中」の意義4 「選択と集中」のリスクを知る5 「選択と集中」はもったいない6 「長所を伸ばす」経営とは?7 企業を成長させる方法8 「足し算」より「掛け算」を9 アイデアの出し方10 「企画会議」より有効な手は?2章 経営の多様化について11 「狭める」より「広げる」12 経営にも多様性を13 周りの評価を気にしない14 「一発屋」で終わる理由15 収益性の高い事業に特化する危険16 移り気な消費者17 家は複数の柱で支える18 「囚われない」経営を19 新境地の開拓を模索する意味20 経営者は気持ちに敏感であれ3章 経営判断の下し方21 謙虚な姿勢は大事だが22 老舗企業に見られる悪しき伝統23 ベンチャー企業の強み24 無駄な勉強はない25 挑戦できない真の理由26 直感が正しいこともある27 右脳と左脳28 「備え」より大事なこと29 企業の成長に欠かせないもの30 経営に自信を持とう4章 「こだわり」の功罪31 商売の基本とは?32 「こだわり」で勝負する危険性33 「自由の国」アメリカに学ぶ34 お客に「自由」を与えよう35 消費者に選ぶ権利を36 購買率を上げる方法37 携帯電話市場の問題点38 買いやすいお店にするには39 「押し売り」を防ぐには40 「こだわり」をアピールする方法5章 リスクヘッジを考える41 苦戦が続く三陽商会42 「売れ筋」以外は無駄か?43 木を見て森を見ず44 売れないものを敢えて置く意味45 ブームはいずれ沈静化する46 定番商品プラスアルファ47 「売れ筋」に依存しない48 限定販売の効用49 商売は「腹八分目」がいい50 「流れ作業」はつまらない6章 企業経営に見る成功と失敗51 東芝に見る「選択と集中」の危うさ52 シャープの凋落について53 好調な分野に特化するリスク54 脱「選択と集中」が会社を救う55 企業の生存力を高める方法56 関連事業を見出そう57 新事業の発案の仕方58 異業種参入の成功例59 事業成功のカギとなるもの60 「選択と集中」信者の妄言7章 ポテンシャルを活かす方法61 手を広げると本業が疎かになる?62 外国語を学ぶと国語力が落ちる?63 本業への理解を深めよう64 アスリートが別種目に取り組む訳65 転向で能力が開花することも66 「二刀流」で輝く大谷翔平選手67 「二刀流」のメリット68 「読書家」の本の読み方69 ルートは複数あった方がいい70 現場主義の盲点8章 「AI時代」の到来に備えよ71 「一筋」が通用しにくい時代72 真の「強者」とは?73 企業が時代に取り残される原因74 「サンクコスト」を惜しむ理由75 英語講師の将来について76 仕事はなくなることもある77 仕事をクリエイトせよ78 「1億総ゼネラリスト時代」に備えよ79 技術革新の恩恵80 技術の活用方法を考えよう9章 新規事業立ち上げのポイント81 資金が足りない時の対応82 新事業開拓で優先すべきこと83 挑戦に恐怖を感じる時84 新たなノウハウの蓄積85 失敗が許される範囲で挑戦しよう86 新規事業への予算の組み方87 大事なのは「集客」or「中身」?88 最初から完璧を求めない89 事業はお客に育ててもらう90 「改善」に必要なものとは?10章 更なる成長を目指して91 企業が目指すべきところ92 「先行投資」という考え方93 経営判断のブレをなくすには94 新規事業には「無駄」を覚悟で臨む95 異業種を経験して得られるもの96 失敗を嘆かない97 内部留保について98 経営者に必要な「サービス精神」99 老舗企業の在り方100 一期一会を大切にしようおわりに作品一覧